三越伊勢丹ニッコウトラベル | 最先端技術でコンバージョン3倍 -旅行代理店編-

旅行代理店の営業戦略の効率化を目的とした、データ分析とレコメンドシステムの開発を行いました。

Sigma-i Mate : 三越伊勢丹ニッコウトラベル 様

今回は先端技術の有用性の確認を目的とし、三越伊勢丹ニッコウトラベル様の看板ツアーでもある「セレナーデ号の船旅」の販売効率化に挑戦。

過去に「セレナーデ号の船旅」に参加したお客様が、参加するより前に何処に旅行をしていたか?と言う過去の旅行実績から、行先毎に「セレナーデ号の船旅」に参加する可能性を数値で表した「セレナーデポイント」と言う独自スコアを開発しました。

セレナーデポイントの図

この「セレナーデポイント」の開発により、お客様の過去の渡航歴が分かれば、そのお客様が今後「セレナーデ号の船旅」に参加する可能性がどれくらいか?数値で表示できるようになりました。

セレナーデ号

試しに、顧客データベースからセレナーデポイントのスコアが高い上位200名をリストアップしDM送信を行ったところ、6名の申込があり、通常のDM成約率の2~3倍程度の実績となりました。

この200名はこれまでの営業プロセスの中では候補に挙がらないお客様で、まさに人の感覚では掘り起こせない潜在顧客を先端技術によって掘り起こせた象徴的な実例となりました。

担当者から

事業開発担当

小林 孝広

三越伊勢丹ニッコウトラベル様(以降、敬愛を込めてMINTさんと書かせて頂きます。)は、シグマアイ最初のプロダクトでもあるNNS(ニューノーマルスケジューラー)のユーザーで、その関わり合いの中でシグマアイの技術で売上増加に繋がるような取組みは出来ないか?と相談を受けたことからプロジェクトは始まりました。

シグマアイに対する多くのお客様の期待は「量子コンピューター」という近未来の神器が今まで想像もしていなかったような価値や成果をもたらせてくれるのでは?と言うものが多く、最初の期待値は非常に大きい印象があります。

今回のケースもかなり高い期待値から始まっており、何処まで期待に応えられるか不安な部分も正直ありました。さらにシグマアイのサービスは、受託型の開発ではなく、コンサルのイメージの方が近く、お客様の課題発掘から未来ビジョンの実現までかなりの上流から関わっていきます。その為、お客様の意向(経営陣と現場の意見の違いも)と目先の課題、目指すべき未来の姿が繋がっていないケースもあり、その整理から泥臭く関わるため、場合によってはかなり鬱陶しい存在にもなり得ます。

MINTさんの場合、NNSからのお付き合いという事もあり、シグマアイの鬱陶しさを理解して頂いていたので、具体的な手法、納品物等のプロジェクト中の変更も柔軟に受け入れて頂けました。実際にオフィスで常駐し営業プロセスを見学したり、気になる事があれば直接社員の方にヒアリングさせて頂いたりと様々な角度から情報収集をさせて頂きました。

結果として、「未来のあるべき姿の実現」と言う壮大なミッションの初手でもあった、独自技術(量子アニーリング含む)でデータ分析をして「見込み客リスト」を作成する。と言うミッションから、見込み客リストを生成できる独自アルゴリズムの開発へ変貌を遂げ、中長期的に利用、改善が可能なサステイナブルなプロジェクトとなりました。

今回の取組みでは量子アニーリング技術は使用しませんでしたが、この独自アルゴリズムは営業・マーケティング分野において様々な横展開が期待でき、量子アニーリングと組み合わせる事で、驚くような営業・マーケティング革命を起こせるのではないか?と期待していますので今後の展開にも注目して頂ければと思います。

 

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